| オーロラが光る仕組みをだけを考えると、どこでもオーロラが見えるように考えられますが、実際にはオーロラ観測所として有名な場所は、北半球と南半球の緯度の高い地域に集中しています。地球はそれ自体が、北(N極)と南(S極)を結ぶ大きな磁石になっています。磁石には、『磁場』という磁石の力が及ぶ領域があり、当然、大きな磁石である地球にも磁場があります。その磁場は、地球へと降り注ぐ、太陽風の中の「高粒子プラズマ分子」から地球を守るバリアの役割を果たしています。でも、バリアがあったら、オーロラが発生しない...と言う事になりますね。
しかし、太陽もそれ自体が磁石であり、太陽風によって運ばれる太陽の磁場と地球の磁場が接触することによって、そこにオーロラの入り込む隙間が生まれます。
このオーロラの基は、磁力線に沿って移動するという性質を持っています。地球の磁場に突入したオーロラの基は、地球の磁力線に沿って地球上空に降り注ぎます。磁力線は、オーロラの基を抱えながら回転運動をしており、この磁力線が地球上と接するところを表すと、地球の地軸を中心に北と南にそれぞれ冠をかぶせたようになっています。これが“オーロラ・オーバル”と呼ばれるもので、この下を中心にオーロラを見ることが出来ます。オーロラ・オーバルは北半球で言うと、北緯60度くらいのところです。アラスカ、ノルウェー、フィンランド、そしてカナダのイエローナイフがオーロラ観賞の地として有名なのは、オーロラ・オーバルがこれらの町の上空に存在するからです。
よく、「オーロラは寒いからよく見える」と表現されますが、そうではなく、「オーロラが現れる場所が寒い」が正しいといえるでしょう。
南半球にもオーロラ・オーバルが存在しますが、オーロラ観賞の地としてそれほど有名ではないのは、このオーロラ・オーバルが南極大陸上空にあるため、そこに住む人口が少なく、また訪れることも困難なためであると思われます。 |